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アルファポリス
72 Spirits of Solomon The King

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三つわれの星の釘 - "The crest of dragons", Tribolaios

「ドラゴンの頭」 - "The crest of dragons", どちらかというと、「竜の冠」とでもするのが正しいのかもしれない。三つ首の竜の姿をした魔神である。『ソロモンの契約』において、ソロモン王の求めに応じて、契約の指輪によって連れてこられた魔神である。

名の示すとおりなら、「冠」のように突き出た複数の突起を持つ竜であると思われる。多くの場合、鶏冠のように突起を持つ竜は『放漫』のシンボルとされ、そのため堕天使で七つの大罪のひとりに数えられるルシファーも、突起ある竜の姿を持って表されることがあるのである。

ソロモン王に問われて、自らを *Tribolaios 三つわれの星の釘、撒菱(まきびし)のような存在であると答え、すなわち三つの悪をなす存在であると明かした。まず、妊婦の子宮内にて胎児の目に災いをもたらし、次に耳に災いをもたらし、最後には聾唖者にするという。

古代では母体の栄養不足や手当ての十分でない出産から、目や耳に障害をもって生まれることも多かった。それを体現する存在として作られたのがこの魔神であると思われる。

*Tribolaios, tribolos(Gr) 三つわれの星の釘(びょう) - 三つわれの撒菱(まきびし) の事、若しくはとがった突起を持つ植物の種の事を指す。これを地面に転がしておくと、それを踏んだ馬などの足を傷つけ、転倒させることになる。ノコギリのようにとがった突起を持つという点では、世界各地で見られるアザミ(Thistle)を指している可能性もある。どちらにせよ、別方向に突き出た鋭い突起が「ドラゴンの頭」の働く3つの悪をシンボライズすることが重要なのであろう。



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