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アルファポリス
72 Spirits of Solomon The King

Lesser demon : Ukobach

地獄の大食漢 - Olivier, The Cruel Glutton in the Hell

オリヴィエル - Olivier, もしくはオリヴィエは、*セバスチャン・ミカエリスの『悪魔の階級』対応表に登場する悪魔の名前である。 ミカエリスの『悪魔の階級』ではベリアスやルヴァールと共に第三階級に属している。 かつては大天使の君主だったとされる。 無慈悲の天使の異名を持ち、人間を残酷で無慈悲にする悪魔である。 苦しむものの前で悠然と食べ続けるという。

名前の由来は、「オリーブ油売り」から。
セバスチャン・ミカエリスの『悪魔の階級』については、対応表IIを参照せよ。


*セバスチャン・ミカエリスと『悪魔の階級』 - セバスチャン・ミカエリス Sebastien Michaelis は、17世紀に活躍したフランスの宗教家で、イエズス会の大審問官だった。しかし、ミカエリスは他のなによりも、エクソシストとして有名である。彼は『驚嘆すべき憑依の物語』 Histoire admirable de la possession d'une penitente, 1612 のなかで、彼が悪魔祓いの際に聞き出したという、悪魔の階級を公表した。

セバスチャン・ミカエリスは、フランスマルセイユ地方の端正な小教区アクサン(プロヴァンス)に於いて、修道女マドレーヌ・ド・ドマンドルに憑いた悪魔を、悪魔払いによって地獄へ送り返した。その際に、地獄の悪魔の階級を、修道女に憑いた悪魔から聞き出したという。

修道女マドレーヌは重度の痙攣を伴う発作と、幻覚・幻聴の症状に苦しみ、他の3人の修道女にもその症状が感染したため、悪魔祓いが行われた。恐らく集団ヒステリーの状態であるが、そのような精神症状を良く抑える方法は、当時は祈祷ぐらいしかなかったのである。精神的なものを含め、適切な診療や薬草の知識があれば、そうした状態を軽減できたものもいたのかもしれないが、そもそも高位の僧侶以外でそうした知識を持つものは、異端として裁かれかねない時代であった。また、異端審問官による尋問はしばしば冤罪を作り出した。修道女マドレーヌは、ドマンドル家へ足繁く通っていたゴーフリディー神父を密通の罪で告発し、審問の際、始めは否定していたゴーフリディー神父も、それを最終的に認めた。それがどこまで本当であったかは不明である。



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