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72 Spirits of Solomon The King
ソロモンの72柱・その他対応表
72 demons of the Goetia - ソロモンの72柱について
The 72 Demons of King Solomon are spiritual beings mentioned in Jewish, The demons' names are taken from the Ars Goetia which is a famous grimoire also known as The Lesser Key of Solomon, and in the Pseudomonarchia Daemonum of Weyer.
霊的存在を召喚・喚起するを方法記した書物を魔術書(グリモワール 英: grimoire)というが、なかでも特によく知られているのが,17世紀頃に現れたとされる ソロモンの小さな鍵(羅: Clavicula Salomonis Regis, 英: Lesser Key of Solomon the King) または レメゲトン (Lemegeton) として知られる、作者不詳の魔術書である。
ソロモンの小さな鍵 は、
● アルス・ゲーティア (Ars Goetia)
● アルス・テウルギア・ゲーティア (Ars Theurgia Goetia)
● アルス・パウリナ (Ars Paulina)
● アルス・アルマデル・サロモニス (Ars Almadel Salomonis)
● アルス・ノヴァ (Ars Nova)
の5部構成となっている。特に知られているのが第一部であるアルス・ゲーティア Ars Goetia である。単独でもゲーティア及びレメゲトンとして知られるこの第一部では、魔神を呼び出す方法が詳細に記述されている。*ゲーティア Goetia とはの「呪術」「妖術」を示すギリシア語のラテン語形である。召喚・喚起を行うための儀式魔術について詳しく書かれているためそう呼ばれるようになったのであろう。1904年頃にメイザース及びアレイスター・クロウリーが翻訳・監修した版が良く知られている。
ソロモンの72柱とは上記の文献にも現れる、ソロモン王が封じたとされる72柱のデーモン(魔神)の事である。文献によって構成には異同がみられるが、それぞれ地獄における階級(爵位)を持ち、大規模な悪霊軍団を率いるとされているのである。
ソロモンの72柱に関しては、以下の文献においても多くの記述を見ることができる。
● 悪魔の偽王国 ("Pseudomonarchia Daemonum",Johann Weyer,1577)
● 地獄の辞典 (Dictionnaire Infernal,Collin De Plancy)
● 妖術の暴露 ("The Discoverie of Witchcraft",Reginald Scot)
● 777の書 ("Liber 777",Aleister Crowley)
悪魔の偽王国は72柱がどのような階級を構成し、どの魔神が誰に仕えているかに詳しく記述を割いている。ゲーティアの種本とされる。 地獄の辞典はオカルト関連の項目を含む書籍であり、その項目の中で魔神達の階級を詳しく述べている。この本のユニークな挿絵が、後世の魔神達のイメージに大きく影響を与えたものである。妖術の暴露に関しては魔術書というより、批判の書であり腹話術等魔術に用いられる詐術にも厳しい目を向けているが、魔術に関する記述は詳しい。777の書はメイザースによる照応表をクロウリーのカバラとタローの知識に基づいて洗練させた万物の照応表である。また上記以外では「赤龍」の異名で知られるグラン・グリモア("Grand Grimoire",Alibek the Egyptian) も有名な魔術書であり、ルキファージュ・ロフォカレルとの交渉について記述がある。
伝承によれば、ソロモン王は神より授かりし指輪を使って72柱の魔神達を使役し、エルサレム神殿を建立したという。その後ソロモン王はこれらの魔神達を、彼らの配下の軍団とともに真鍮の容器(Vessel of Brass)に封印して、バビロンの湖または深い穴の中に投げ込んだとされる。また、バビロニア人が財宝目当てにこの容器を見つけ出し壊して、魔神達を解き放ってしまったともいう。また、その際にベリアルだけはバビロニアの地に残り、崇拝されたともされている。旧約聖書偽典であるソロモンの契約("The Testament of Solomon")にてその詳細を知ることが出来る。ソロモン王はユダヤの支配者でありながら異教の神々も崇拝したとされる人物であり、そのあたりがこの伝承に反映されているのであろう。ソロモン王はイスラム圏ではスレイマンとして知られている。
72柱として知られている魔神は以下の通りである:
サイト上における用語表現について
当サイトでは便宜上、文章において下記の表現を用いた。
● 悪魔と魔神 - 悪魔(デヴィル) devil であるが、一般に最高位とされる悪の霊的存在を指す。自らの選択で神に反逆し堕落した存在、堕天使等がこれに相当する。対して魔神(デーモン)demon であるが、古来はギリシア神話などで神々と人間との間に存在する劣った存在、死んだ人間の魂などを意味していた。17世紀後半頃から悪霊の意味合いが加わり、ほぼ悪魔と同義語で用いられるようになっている。 Spirit も英霊とも訳されることがあるが、デーモンとほぼ同義語である。また demon は daemon のような善でも悪でもない守護天使のようなもの、多神教において神々とされていたものとも混合される事が多い。ソロモンの72柱に関しても、悪魔と表現される場合はキリスト教圏から見た悪魔ということであり、本来は古代より各地で崇拝を受ける神々であった。そのため当サイトでは基本的に魔神とした。
● 召喚と喚起 - 本来魔術において、その体系によっては霊的存在の召喚方法と観念に違いがあり、召喚 invocation は上位の霊的存在、たとえば神や天使等を呼び入れる際にいい、喚起 evocation とは下位の存在として定義される霊的存在、すなわち悪魔等を呼び出す事をいう。ソロモン72柱の魔神であるが、彼らは必ずしもキリスト教の協議上で悪魔(devil)として定義される存在ではない。が、本来はかつて信仰を集めた異教の神々が中心となって構成されており、キリスト教の教義上では下位の霊的存在(demon)として定義されてしまっている。そのため、呼び出すに当たって適当な言葉は喚起となる。しかし、該当用語は当サイト上で使用するには表現の上で伝わりにくいと判断し、基本的には該当用語を”召喚”に統一した。
● ソロモンの小さな鍵・第二部以降に関して - 当サイトでは必要がない限り解説しないものとした。基本的に各自独立した文書であり、相互間で必ずしも関連性がないためである。内容を省略して書くと、アルス・テウルギア・ゲーティアは31の悪魔と天空の精霊の使役法を記している書、アルス・パウリナは惑星時間を支配する精霊の使役法を記している書、アルス・アルマデル・サロモニスは黄道十二宮360度を支配する大精霊についての書、アルス・ノヴァがソロモン王が行っていた祈りという明目で魔術一般と聖なる知識について伝える書である。アルス・ノヴァに関しては、この祈りの書を大天使ミカエルが稲妻と共にソロモンに授けたということになっている点は面白い。
● このサイトはあくまでイラストの展示と、付随する歴史的・文化的な知識を含む資料の公開が目的である。宗教的・政治的な思想に基づくものではなく、もしそうしたものをお求めなら他をあたっていただくようお願いする次第である。また本格的な魔術関連の知識に関しては、それを専門的に紹介するサイトを自己責任において探索されたし。
参考資料
当サイトでは参照のため主に下記の文献を用いた。
● The Lesser Key of Solomon: Lemegeton Clavicula Salomonis
(Joseph H. Peterson/Weiser)
● The Goetia the Lesser Key of Solomon the King:
Lemegeton, Book 1 Clavicula Salomonis Regis
(S. L. MacGregor Mathers/Weiser)
● Dictionary of Angels:Including the Fallen Angels
(Gustav Davidson/Free Press)
● 地獄の辞典(コラン・ド=プランシー 床鍋剛彦訳/講談社)
● 悪魔の事典(フレッド・ゲティングス/大瀧啓裕訳/青土社)
● オカルトの事典(フレッド・ゲティングス/松田幸雄訳/青土社)
● 西洋魔物図鑑(江口之隆/翔泳社)
● 黒魔術(リチャード・キャベンディッシュ/栂正行訳/河出書房新社)
● 高等魔術の教理と祭儀 上・下(エリファス・レヴィ/生田耕作訳/人文書院)
● 図説 世界シンボル事典(ハンス・ビーダーマン/八坂書房)
● 天国と地獄の百科 (ジョルダーノ・ベルティ/竹山 博/原書房 )
● 堕天使―悪魔たちのプロフィール (真野 隆也/シブヤ ユウジ/新紀元社 )
● 天使―天使たちのプロフィール (真野 隆也/シブヤ ユウジ/新紀元社 )
● 天使の事典―バビロニアから現代まで (ジョン ロナー/宇佐和通訳/柏書房 )
● 天使の世界 (マルコム・ゴドウィン/大瀧 啓裕/青土社 )
*その他、外典を含め聖書等も参考とした。
*上記のうち「西洋魔物図鑑」はゲームからの設定や著者独自の解釈が特殊な本である。
そのためあくまで原典等を参照する際の副読本として扱うにとどめた。ただし一部は参照が十分あるないに関わらず取り上げている。たとえば各デーモンのイメージに適合する場合や、他資料で解釈しだいでは”そう読めないこともない”記述を確認できた場合である。
*新紀元社からの2冊もまたTRPGといったゲームからの設定を多く含んでいる。参考とする場合は可能ならば原典等も合わせて確認する事をおすすめする。
また一部の原典に関して、紙媒体での入手が困難な為下記のサイトを参照した。
● Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica
Joseph H. Peterson's Website - 原典及び英訳を含め多くの文献を提供している
● The Internet Sacred Text Archive
各種グリモワールからマハーバーラタまで幅広い電子文献を提供している
また有意義な文献を紹介しているサイトとして下記を上げる。
● DeliriumsRealm.com
世界各地のデーモン関連の辞典的サイト - 一部で英訳資料を比較検討できる
● O∴H∴西洋魔術博物館
江口之隆(長尾豊)氏によるサイト - 日本語訳を含め多くの魔術文献を提供している