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アルファポリス
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72 Spirits of Solomon The King
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Devils, demons, and Satan - デーモンの定義について



Devils and demons, they are spiritual beings often believed in many cultures to be a powerful, supernatural entity that is the personification of evil and the enemy of God and humankind. Appear in as number of religions, especially in Judaism, Christianity and Islamic tradition.



悪魔と魔神 - 日本語における「悪魔」 という言葉は本来、漢訳仏典に由来する仏教語であるが、現代日本語では西洋のデヴィル(もしくはデビル)、デーモンの訳語となっている。通常、「煩悩」や「悪」、「邪心」などを象徴する超自然的・霊的な存在として解釈されている。

悪魔(デヴィル) devil であるが、一般に最高位とされる悪の霊的存在を指す。自らの選択で神に反逆し堕落した存在、堕天使等がこれに相当する。たとえば、数々の伝承において自ら堕落したとされる大天使ルシフェル、のちのルシファーや、ベリアルなどはこの定義に当てはまるわけである。

対して魔神(デーモン)demon であるが、古来はギリシア神話などで神々と人間との間に存在する劣った存在、死んだ人間の魂などを意味していた。ようは祖霊崇拝の対象である。17世紀後半頃から悪霊の意味合いが加わり、ほぼ悪魔と同義語で用いられるようになっている。 Spirit も英霊とも訳されることがあるが、デーモンとほぼ同義語である。また demon は daemon のような善でも悪でもない守護天使のようなもの、多神教において神々とされていたものとも混合される事が多い。このサイトで特に取り上げている、ソロモンの72柱の魔神(デーモン)に関しても、悪魔と表現される場合はキリスト教圏から見た悪魔ということであり、本来は古代より各地で崇拝を受ける神々であった。

Satan(サタン)の場合、初期のユダヤ教正典に現れるが、一神教であるユダヤ教において、実際の敵対者というより、唯一の神(ヤハウェ)から命じられて敵対者という「役職」にある存在を指していたものが、時代を下るにしたがって複数の「人間にあだなすもの」というふうに変化をとげていったようである。なお、英語で定冠詞をつけて「The Devil」と表記すると、それはすべての悪魔の頂点である「サタン」Satan 悪魔の長を表すことになるわけである。

devil と Satan とdemon の明確な違いに関して、まず

語源の違い があげられる。

   ● devil は「中傷する者」という意味のギリシャ語の diabolos
   ● Satan は 「敵対者」という意味のヘブライ語
   ● demon は “to distribute” を意味するギリシャ語の daimon


特に demon はまず神や霊を意味するラテン語になり、後期ラテン語で悪霊を意味する言葉に変化したため、現行でのニュアンスとしては、「かつて神々とされた存在」あるいは「魔神」といったところだろうか。ただし、キリスト教下の世界ではこれらは一括して「悪魔」とされてしまったのである。このほかにも、

   ● 魔神や精霊、妖怪、鬼神、魔人を意味するアラビア語由来の ジン jinn
   ● Satanと意味を同じくするアラビア語由来の シャイターン Shaitan


なども、悪魔や魔神といった概念を方向つけているのである。

*実際のところ、このサイトで特に取り上げている、ソロモン王が封じたとされる72柱のデーモン(魔神)の方向性は、しばしば彼らを呼び出した者の願いをかなえる事や、善も悪も存在する点において、アラビア語由来の ジン jinn の性質に近い。というより、実際に相方向で取り入れられてもいるようである。ユダヤの伝承であるはずのソロモン王の魔神は、アラビア系の逸話にもしばしば現れるのである。



ひとくちに悪魔、魔神といっても数は多い。有名なところではルシファー、バアル、バフォメット、といったところだろうか。各自の由来となった伝承なども様々であり、たとえばバフォメットはオスマン・トルコのメフメト2世(マホメット、マフォメット)が征服王として西洋圏に恐れられた挙句、悪魔と同義語にされたことから発生したともいわれている悪魔である。のちにフランス国王・フィリップ4世美男王主導による異端審問の際に、テンプル騎士団を壊滅させた糾弾のひとつが、この「バフォメット偶像を奉っていた」とされた事だった。(実際にはテンプル騎士団は聖地エルサレムへの巡礼の保護を目的とした騎士団だったため、最前線でイスラム異文化との接触があったことと、銀行業にも進出していた騎士団の膨大な富があだになったといわれている。)

悪魔、魔神という概念に関しては、他にも様々な伝承があふれており、興味は尽きない。
このサイトで特に取り上げているのは、ソロモン王が封じたとされる72柱のデーモン(魔神)である。文献によって構成には異同がみられるが、この72柱のデーモンたちは魔道書にとりあげられ、それぞれ地獄における階級(爵位)を持ち、大規模な悪霊軍団を率いるとされているのである。このサイトでは特にこの72柱のデーモン(魔神)を中心に述べていくことにする。

悪魔及び魔神に関しては、以下の文献においても多くの記述を見ることができる。




参考資料



当サイトでは参照のため主に下記の文献を用いた。

   ● The Lesser Key of Solomon: Lemegeton Clavicula Salomonis
     (Joseph H. Peterson/Weiser)
   ● The Goetia the Lesser Key of Solomon the King:
     Lemegeton, Book 1 Clavicula Salomonis Regis
     (S. L. MacGregor Mathers/Weiser)
   ● Dictionary of Angels:Including the Fallen Angels
     (Gustav Davidson/Free Press)
   ● 地獄の辞典(コラン・ド=プランシー 床鍋剛彦訳/講談社)
   ● 悪魔の事典(フレッド・ゲティングス/大瀧啓裕訳/青土社)
   ● オカルトの事典(フレッド・ゲティングス/松田幸雄訳/青土社)
   ● 西洋魔物図鑑(江口之隆/翔泳社)
   ● 黒魔術(リチャード・キャベンディッシュ/栂正行訳/河出書房新社)
   ● 高等魔術の教理と祭儀 上・下(エリファス・レヴィ/生田耕作訳/人文書院)
   ● 図説 世界シンボル事典(ハンス・ビーダーマン/八坂書房)
   ● 天国と地獄の百科 (ジョルダーノ・ベルティ/竹山 博/原書房 )
   ● 堕天使―悪魔たちのプロフィール (真野 隆也/シブヤ ユウジ/新紀元社 )
   ● 天使―天使たちのプロフィール (真野 隆也/シブヤ ユウジ/新紀元社 )
   ● 天使の事典―バビロニアから現代まで (ジョン ロナー/宇佐和通訳/柏書房 )
   ● 天使の世界 (マルコム・ゴドウィン/大瀧 啓裕/青土社 )

*その他、外典を含め聖書等も参考とした。
*上記のうち「西洋魔物図鑑」はゲームからの設定や著者独自の解釈が特殊な本である。
そのためあくまで原典等を参照する際の副読本として扱うにとどめた。ただし一部は参照が十分あるないに関わらず取り上げている。たとえば各デーモンのイメージに適合する場合や、他資料で解釈しだいでは”そう読めないこともない”記述を確認できた場合である。
*新紀元社からの2冊もまたTRPGといったゲームからの設定を多く含んでいる。参考とする場合は可能ならば原典等も合わせて確認する事をおすすめする。



また一部の原典に関して、紙媒体での入手が困難な為下記のサイトを参照した。

   ● Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica
     Joseph H. Peterson's Website - 原典及び英訳を含め多くの文献を提供している
   ● The Internet Sacred Text Archive
     各種グリモワールからマハーバーラタまで幅広い電子文献を提供している


また有意義な文献を紹介しているサイトとして下記を上げる。

   ● DeliriumsRealm.com
     世界各地のデーモン関連の辞典的サイト - 一部で英訳資料を比較検討できる
   ● O∴H∴西洋魔術博物館
     江口之隆(長尾豊)氏によるサイト - 日本語訳を含め多くの魔術文献を提供している