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アルファポリス
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72 Spirits of Solomon The King

70-Seere

美しく俊敏なるもの - Seere, The Handsome Agent

セーレ - Seere, Seire, Sear, Seir, セエルとも。地獄の大いなる貴公子にしてソロモンの72柱の魔神の一柱。東の王・アマイモンの配下である。26の悪霊軍団を従える。召喚者の前に翼の生えた白馬に乗った、美しい長髪の男として現れる。盗み出された財宝を見つけ出し、世界の端から端まで一瞬きの間に行って戻ってくることが可能だといわれている。移動と探求を司る。

セーレの職能は召喚者の望むとおりにあらゆるものを運ぶことであり、運ぶこのとできるものには当然、召喚者も含まれている。だがむしろ、セーレが持ち運びを望まれているのは知識・情報だ。なぜなら単純に物を持ち運ぶならば、同じく72柱の魔神であるガープのほうがより大量に持ち運ぶことが可能だが、セーレはより迅速を旨とする魔神であるからだ。翼のある馬に乗っていること自体が、セーレの移動能力の高さを物語っていると言ってもよい。反面、大量に物資を運ぶには身が軽すぎると思われる。



この素早さという特質は、おそらくセーレがギリシア・ローマ神話のヘルメス Hermes (メリクリウス)と同一視される存在であることからきていると思われる。ヘルメスは神々の伝令として活躍した神である。天上から地上、冥界までも自由に行き来することが出来た。またこの神は泥棒の守護神と言われるほど悪知恵を含めた知恵があり、牧畜・商業・貿易・医療にも長けている。神々の伝令として、多くの英雄に力を貸している。英雄ペルセウスがメデューサ退治をしたその際、ヘルメスがいろいろな道具を貸しているが、翼の生えたサンダルもそのひとつである。つまり移動に長けた存在なのだ。またこの時ペルセウスに退治されたメドゥーサの血から、有翼の天馬・ペガサス Pegasosが誕生している。ヘルメスはしばしば英雄たちにこの天馬をもたらすための伝令役もつとめていたので、ここにもヘルメスとセーレの共通点が伺える。



セーレの名はおそらくSeere 〜の間に、あるいはSear 焦がす・焼く、痕を意味する古語から来ていると思われる。電光石火のヘルメスの特徴をかんがみれば、この名も納得できるのではないだろうか。この魔神は気性がよく、召喚者を欺くことはないとされる。が、その起源を考えればいえるのは「ご用心!」の一言であろう。

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