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アルファポリス
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72 Spirits of Solomon The King
21-Marax

月を渡る雄牛 - Marax,The Ox Jumps Over The Moon

マラクス - Marax, Morax, ソロモンの72柱の1柱にして、地獄の伯爵である。30の悪霊軍団を支配する。人の顔を持った雄牛の姿で現れる。知恵者であり、天文学と教養学、薬草と宝石の知識を人に伝授すると言われる。またよき使い魔を与える。休息、終戦、安楽を司る。

マラクス は牛の形に模られた炉の姿をしたアンモン人の神・モロク Moloch をルーツとする魔神であるという。モロクは人身供犠、特に子供の生贄が差し出された事で知られる神である。一方で人身御供は特に困難な時期に救いを求めて行われる儀式であったとも、幼くして夭折した子供を神の元に荼毘に付す儀式がゆがめられて伝えられたためとも言われている。牛の姿が示すように農耕に大きく関わる神であった可能性が高いため、犠牲を求める性質でも矛盾はない。だが、モロクの悪行を後に伝えたのは結局のところ、当時の信仰上の敵対者であるカナンの人々であったため、モロク信仰の暗い一面ばかりが声高に叫ばれたことは想像にかたくない。アスタロト同様、モロクもヘブライ語で「恥」を意味するボシェトの音を読み込んでモレクとも呼ばれた。

福音書記者ルカを象徴する「翼ある牛」との関連性も指摘することは可能かもしれない。(「ルカの福音書」では、母マリアがいかにしてイエズスを身籠もったかを、エリサベツと司祭ザカリアの話より記述しており、ザカリアは司祭として犠牲の牛を献げる役割を持っている。そのためルカは「翼ある牛」で表される。)翼ある牛の象徴は実際にはかなり古いもので、エジプト神話においても強力な信仰の対象であった。

♦ Description in English ♦