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アルファポリス
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72 Spirits of Solomon The King
01-Bael

赤き書に名を記されしもの - Bael, Who Has An Ancient Name of Secret

バアル - Bael, Bael, Baell, Baal, Bl, ブルとも。ソロモン72柱の1柱にして、地獄の偉大なる公爵である。王とされる場合もある。ルシファーの側近として知られており、ネコ、カエル、そして人間の頭を持つ男として現れる。地獄の東方を治める王でもあるという。66の悪霊軍団を従える。召喚者に知識を与え、透明にすることが出来る。強さ、支配、大胆、勇気、復讐、決断、高慢、破廉恥、聡明さ、野心を司る。

このバアルは本来フェニキア・アッシリアのバアル(バアル・ハダド) Baal (Ba'al Hadad) が起源と思われる。農耕神であり、狩人であり、植物の生と死を体現する神であった。そのため*タンムズ、アドニス、メルカルトなどとも同一視された存在である。バアルの名は「王」または「主」を意味し、通常多くの神々の尊称として使われていた。バアル・ゼブル(館の王・後のベールゼブブ)をはじめ、バアル・ペオール(ペオール山の主)、バアル・ハダド(雷の主)、バアル・ベリト、ベリ・アルもバアル神の分身である。すなわち、バアルは真実己の名を名乗っているわけではない。その真実の名はある書物に記されており、それを手に入れたものが真にバアルを行使する力を手に入れるのである。その本は「アッピンの赤い書」と呼ばれている。

赤い書に関する詳しいエピソードは、 ”Popular Tales of the West Highlands vol.II" by J. F. Campbell[1890](ウェスト・ハイランド民間伝承・キャンベル・1890年)に収録されている、2人の羊飼いの話で読むことが出来る。物語はアッピン村に出現した悪魔に関して羊飼いたちが語るという形式で進む。悪魔と思われる人物が、孤児の少年の魂を捕らえて召使にしようとする。そのために赤い書に署名を求めるのだが、少年はその場はしのいで主人に相談する。博識と思われる主人は少年に対処のための方策を授ける。少年は悪魔を無事出し抜いて赤い書を手に入れ、主人に進呈したというのである。


*タンムズ、アドニス、メルカルト - タンムズ Tanmuzu(イラク・メソポタミア)、アドニス Adonis(シリア)、メルカルト Malqart(イラク・メソポタミア)いずれも植物神にして農耕神、豊饒をつかさどる女神の配偶者である。移り変わる季節を体現する神として、生まれては死に、再び蘇る。



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